ないものねだいありー

気づけば中堅社会人になった、30代中盤社会人の内なる思考をこぼしていきます。読書メモ多め。グロービスMBA修了。

1/12 2020年の課題図書ー戦略論編ー

本年度の課題図書設定。
書いて言葉にすることが、自分へのプレッシャーになると再認識。
というわけで、カテゴリ別につらつらと明記していく。

 

★戦略論

競争の戦略

競争の戦略

 

⇒ポーター学び直し。実はきちんと読破していない・・・本棚の肥やしにせず、ちゃんと読み、まとめる。戦略の分析の視点を得るために。

 

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

 

⇒再読。上のを読む前に、これを一度読んだほうがいいかな。かつて読んだときよりは理解度上がっているはず。

 

[新版]競争戦略論I

[新版]競争戦略論I

 

⇒ポーターの論文集。先輩が持っているので借りて読む。この3冊で、ポーターについての理解がかなり深まるはずかな。

 

 ⇒ずーっと読もうと思っていながら、読めていない本。一度BBTのeラーニングで内容は把握しているので入って来やすいはず。戦略の考え方について違う角度から学ぶために。

 

⇒これもずっと読もうと思っているけど読み切れていない本。ポーター”以外の” 戦略学派を知るために。経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)と併読したら読みやすそう。日本語訳がいまいちなんだよなあ。。

 

ハーバード・ビジネス・レビュー ストラテジー論文ベスト10 戦略の教科書

ハーバード・ビジネス・レビュー ストラテジー論文ベスト10 戦略の教科書

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 ⇒HBRの戦略論文ベスト10集。上記と同じで、いろいろな角度から戦略論を学ぶために。

 

良い戦略、悪い戦略

良い戦略、悪い戦略

 

⇒最近”面白いよ”と勧めてもらった本。内容は把握してないが、「悪い戦略」についてきちんと書かれているのは良いなと思う。俯瞰的に戦略の良し悪しを把握するために。

 

世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由

世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由

 

⇒今読み進めている本。上記と同じで 、失敗例について学ぶことができる。数多くの失敗事例から、失敗のメカニズムについて把握するために。

 

一旦ここまで。すでに重たい本が結構並んでいる気がするけどまあいいかw

1/11 勉強の方針と具体的なタスクを

数ヶ月先まで決めておくのがいいかもしれない。

その方が、ある程度縛りをもって勉強するし読む本も定められるので良さそう。

 

今日は眠いから具体的には書かないけど、戦略・マーケ・チームビルディングが大きなテーマ。この3つをしばらくはしっかり学ぶという意味で、本を選んでいきたい。

1/9 「プロモーション」についての覚書

ずーっとつかみきれなかった「プロモーション」。

今日、やっと「プロモーションとは何なのか?」という問いに対して、少し自分なりの回答を持つことができるようになった。

以下覚書として。

 

マーケティングの目的は、商品が売れる仕組みを作ること。

・だけど製品が良くて、値決めが適切で、流通していても、消費者は必ずしも買ってくれるとは限らない。

・「プロモーション」とは日本語で「促進」。つまり、消費者に製品を購買してもらうために、行動変容・態度変容を促すこと、である。

・この促進の方法は様々あるが、大きくまとめると「コミュニケーション」を通じて、ということになる。このコミュニケーションは、単純な情報の伝達だけでなく、例えばサンプル配布なども含まれる。

・プロモーションを通じてターゲットをどんな状態からどんな状態へ変容させたいのか、というのが目的にあたる。

・その変容を促すには、何かしら動機づけをする必要がある。その動機づけるための企画が、プロモーションの具体的な施策にあたる。

・だからプロモーションの施策を考えるには、誰の態度・行動を、どんな状態からどんな状態に変えたいのか、そのためにはどのような情報をどんな方法で伝えるべきなのか、あるいはコミュニケーションをするべきなのか・・・という順番で考えるとよい。と思う。

 

メモメモ。

1/8 カルロス・ゴーンの記者会見に対する反応の違いから感じること

ゴーン氏の話す英語からそのまま内容を把握している層と、通訳の日本語やTVの解説を介して内容を把握している層の反応があまりにも違う。

前者は主にNPやFBのビジネスエリート系、後者はヤフコメやTwitter民。これほどまでにメディアによって反応が別れているのには、一種の恐ろしさすら感じる。


どちらが正しい見方なのかは正直わからない(ビジネスエリート層はインフルエンサー(代表は拘留経験がありこの件で最も強く日本の司法制度を批判しているであろうホリエモン)の影響を強く受けている節があるので)

が、情報を幅広く拾った上で自分できちんと考え判断しないといけないなと強く感じさせられた記者会見だった。

思考力と情報リテラシー、大事。

1/6 「さあ、ひっくり返そう」西武・そごうの正月広告

転職してから意識的に広告やプロモーションの領域にアンテナを貼るようにしている。
まあそうでなくても、これは情報として入ってきたのだが、今年の正月広告でぐっときたものが、タイトルにもある西武・そごうの正月広告。数日前のブログにも貼ったかな。

www.youtube.com

内容は見ればわかるので割愛するが、シンプルかつ洗練されたメッセージと、おそらく相当磨き上げられているであろう表現方法にグッときた。
が、しかし何事にも批判はつきもので、中には否定的なコメントも見受けられたりするようだ。

一番多いのは「これをやっても売上に直結するわけではない(だから意味ない)」というコメントだ。これが短期的視点に立って製作された広告ではないと言うのは火を見るより明らかなんだけどね。
といいつつも、たしかに前職で新聞広告を正月に出していたときには、なんとなくコーポレートブランディングだよな・・・となんとなく捉えつつも、何の意味があるのか今ひとつ理解できていなかったかもな、とも思ったりしていた。

 

そんなぼんやりとしたもやりを感じていたところに、これをきれいに解説してくれている記事があった。

www.advertimes.com

 

この記事、読めばわかるが、この正月広告に対する反応をポジネガともに簡単にまとめたうえで、主にネガ要素に対しては問を立てながら丁寧に答えており、とても勉強になる記事だった。
例えば具体的なことを抜粋すると、

(ネガ主張)話題化したところで盛り上がっているのは一部の業界の人たちに限られている。だから売上に結びつかない
⇒(対する問)クリエイティブ自体が話題になり、好感を抱かれることが、企業に対してどのような効果をもたらすのだろうか。
⇒(答)単に新聞読者に対してのメッセージだけでなく、インナーのモチベーションアップに貢献するものでもある。百貨店のような接客が主のビジネスでは無視できない。

といったように。

 

上記は一例だが、この記事の中で取り上げているネガ主張がまたあるあるで、

・この広告には来店のベネフィットがないから効果がないのでは?

・面白い広告は西武・そごうのブランド資産になるのか?

・この広告はそもそも西武・そごうの広告として認識され、ブランド・エクイティとして蓄積していくのか?

など、切れよく回答するのが難しいような主張ばかりを取り上げており、かつそれに対して明快に答えている。
ちなみに筆者は、上記の3つ目の主張のみ、批判として正しい(今後検証する価値がある)といっている。逆に言えば、それ以外の主張は当たっていないと言っているに等しい。柔らかな口調ながら、バッサリいっているw

 

とまあそんなわけで、この記事を読んで感じたのは、どうしても感覚で語れる部分が大きいと思いこみがちな宣伝広告の分野だが、そうであってもロジックはきちんと組み立てることができるということ。
そのロジックはシンプルで、誰が誰に何を届けたいか、そしてそれはなぜ届けたいのか、という論理の組み立てが一貫性を持ったときに、クリエイティブの輝きが最大化する。
だから、ロジックを整理して考えるのがとても大事だし、アートの域に収まらない所以なんだろう。ともすると見失いがちになるこの考え方だが、自分はこういうロジックがないと戦えないので、毎回しっかり押さえるようにしようと思う。

 

あとこの記事でとても印象に残ったのが、「この広告が成り立つためには、このようなブランディング自体が効果的であるような、西武・そごうの会社全体に根幹にあるブランドに対する信念やポテンシャルです。それは、かつてスティーブ・ジョブズ氏が、アップルを再び革命的なブランド文化を持った企業に生まれ変わらせようとした際のような意志があるかどうかです。」というところ。
そういえば前職でも、組織改革を行って数年したときに、それまで売ったことがなかったような正月の新聞広告をうったことがあった。その時は??という感じもあったが、たしかに社内のモチベーションは上がったし、社長を始め経営陣の強い組織改革の意思を感じることができたなと思った。
インナーへのメッセージの出し方とそこに込めるべき意志。こういうことを考えるのが大事になるフェーズも、いずれやってくるかもしれない。そんなときには、この記事のことを思い出そうと思う。

 

***

 

ちょっとここ数日頑張って書きすぎだな笑
インプットとアウトプットのバランスが学びには大事。もうちょいサクッと書く日もつくってメリハリつけよう。

1/5 ジャイキリから学ぶチームビルディング

今年のテーマの一つである”リーダーシップ観・チーム観のアップデート”。
その課題図書の一冊として、この本を読んでいる。

今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀

今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀

  • 作者:仲山 進也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/10/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

言わずと知れた名作サッカーマンガ「ジャイアントキリング」を題材に、チームビルディングの法則について解説している本。
そもそも、ジャイキリのマンガ自体がめっちゃ面白いので、その解説本としてだけでも読む価値はあるのだが、この本に書かれていることは目からうろこのことがとても多い。
まさにチーム観・リーダーシップ観をアップデートするのにふさわしい一冊だと思っている。

 

振り返れば、自分はこれまで様々な場面で”チーム”として活動や仕事を行ってきたし、自分がリーダーになることもすくなくなかった。
決してチームビルディングに苦手意識はないし、むしろ世の中的には(どちらかと言われれば)上手いほうに入るような気もするのだが、一方で自分がリーダーになったチームは”自分の能力を超えた成果を生み出せない”という感覚に陥ることがままあった。

 

この本に言わせれば、それは”チーム”ではなく”グループ”の状態なのだと。リーダーが優秀であれば優秀な成果を出すことはできるものの、決してリーダーの持つ能力以上の成果を挙げることはできないのがグループ。
対してチームは、ある臨界点を超えるとメンバーの相互作用によって圧倒的な成果を生み出すことができる集団だと。そしてその成果は、メンバー個々人の能力の総合値を大きく超えてくるものだという。

 

グロービスはじめ大半のビジネスシーンで学ぶことというのは、極端に言ってしまえば、いかにリーダーとして能力を高めてビジョンを描けるようになり、その実現に向けていかにして人を巻き込み動かしていくか、ということだと思う。
それはそれで別にやり方として悪いわけではない。ただ、このリーダーになるためには、誰よりもリーダーの能力が圧倒的に優れていない限り、組織の成長はおぼつかないということになる。
果たして自分にそのリーダー像は目指せるか?と問うた時に、甘えではなく、自分の目指したい像とは少し違うな、と思っている。

 

先に書いた”グループ”と”チーム”の違いにおいて、”チーム”を作れたような経験もいくつかある。そういう意味では、決して自分から距離の離れた理論ではないと思う。
一方で、本書を読んでいると、まあ”グループ”のリーダーの振る舞いと合致している部分も多いなと感じる(まさに今PMをやっているプロジェクトでもそうなりかけていたことに気づいたり)。
今年のテーマの一冊として、何度も繰り返し読んで、実践をして、体得していきたいなと思う。

 

(そのためにもジャイキリ全巻揃えようかな・・・w)