理研の笹井芳樹氏は、なぜ自死を選んだか | STAP問題 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
今日、こんなニュースが流れて、とうとう犠牲者が出てしまったかと感じた。
犠牲者、という言葉を選んだのは加害者がいると思っているからで、その加害者とは、おそらく私以外の人も感じているであろう「マスメディア」である。
笹井氏の自殺関係の報道は、報道ステーションによるものとWEBニュースをいくつか見ただけだが、「ES細胞<iPS細胞という流れへの焦り」や「STAP騒動による責任を感じていたこと」など、あくまで研究のフィールドで彼の悩みは生まれ、増幅し、完結していたかのようなスタンスで報道されていた(ように感じた)。
私はここに大きな違和感を感じたのでこのブログにて言葉にしておく。彼を追い詰めたのは、まぎれもなくマスメディアと、それによって作られた世論だと思っているからだ。
少なくともマスメディアは、そう言う考え方を微塵も報道に織り交ぜようとはしていないんだろう。象徴的だったのが、今日の報道ステーションの古館キャスターの最初のナレーションのトーンだ。
私は、古館氏はこれまで報道によって彼を追い詰めていたことに対して少なからず負い目を感じており、その色を多少なりとも出した形でナレーションを行うのかと思っていた。しかし実際には、「理研の笹井氏が自殺!いったいなぜ!?何が彼を追い詰めたのか!?」というスタンスにしか聞こえない報道の仕方だった。
これには驚いた、というのが私の正直な感想だ。いつかこんな日が来るだろうとそこそこの人が思っていたに違いないのに、こんなスタンスで報道するなんて。
マスメディアが世論を作ろうとしている、というのをまざまざと感じた。
ようやくこのことをじかに感じることができた。
情報は自ら取りに行くこと。そのうえで、何が正しいか、どういうスタンスをとるのか?というところまで、自分を持っていないといけないと強く感じた。
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堀江貴文さん、笹井氏の自殺に一言 「あの袋叩き状態は経験してみないとわからない」 : J-CASTニュース
いいたかったのはこういうことです。
しかし、経験者の言葉には重みがあるというかなんというか・・・