このブログは自分の思考や精神状態のバロメーター的なところがあって、何か不安や不満要素を抱えている=モヤモヤしているときほど、ここに書きたいと思う気持ちが強くなる。
言い換えると、自分にとってこのブログを書く目的は「悩みを吐き出して精神状態を安定化させること」。つまり、ブログを書く気にならないときは、それだけ日々(特に仕事面において)充実感を持って過ごすことができているということなのだ、ということに最近気づいた。
誰のためでもない、自分のために書いているブログだし。時折、毎日更新と宣言してはすぐに滞ることがあるけれど、まあそれでいいんだと思う。
こんなことから書き始めると、何か悩みや不安があってこのブログに向き合っているようにも見えるが、全くそんなことはない。むしろ逆で、このところ毎日とても満足度高く過ごすことができている。
ではなぜ今この記事を書いているのか、というと、一言でいうとタイトルの通り。調子がいいときにこそ、たまには足を止めてきちんと振り返りをしてみることが大事だな、と思ったからだ。
そのきっかけは、グロービス時代の恩師の一人のこんなツイートを見て。最近内省を怠っていた自分は、ドキリとした。どんなに貴重な経験を積んだとしても、内省をしないと忘却の彼方へ流れ去ってしまう。
→裏を返せば、内省をしなければ、どんな経験を積んだとしても、過去は単なる時間の流れでしかない。
— 荒木博行 (@hiroyuki_araki) 2020年11月18日
動いて、内省する。
これをどれだけ短い期間でやるかによって、成長スピードが決まってくる。
→
そんな自分の近況はというと、前回の記事で書いていた昇格試験には無事に受かり、来年から「上司」という新たな立場で仕事をすることになった。
今はそれに向けて部署戦略などの準備をしているところで、それはそれで大変ではあるのだが、しんどさはほとんど感じていない。やることは多いが、かといって過多ではなく、残業も適度な水準で押さえられている。スキル的にちょっと背伸びをしているが、決して伸び切っているわけでもない。いわゆる、フロー状態で仕事をできているような状態だ。
余談だが、仕事が好きかどうかに関係なく、やっぱり残業の「量」は精神衛生に影響してくると感じる。多すぎず少なすぎず、当人にとって程よい水準に抑えられていることがとても大事だな、と。
また、前回の記事ではキャリアの目的について悩んでいたようだが(そんな悩みを抱えていたことをすっかり忘れていたwこういうことがあるから時々ブログを書くことは大事)、そんなことも一切ない。
昇格したら燃え尽きるのでは、というのは杞憂に過ぎず、むしろ来年から新しい組織でどうアウトプットを出していこうか、というところを、地に足つけて考えられている状態だ。
多分今、客観的に見てもいい状態で仕事ができていると思うし、まだ新しい立場では完全には始まってないなりに、自分でもどこか一つステップが上がったような気がしている。
では過去の自分と比べて何が変わったのか、というところでいうと、今一番感じるのは、「人を信頼して、委ねる」という考え方ができるようになってきていること。これまで、特に前職時代は、例えば後輩に対して「任せる」と伝えながらも、結局は任せきれていない、ということがままあった。逐一口を出してくるので、当人も任されて気にはなっていなかっただろう。
別の見方をすると、「自分でやったほうが早い病」だったのかもしれない。
それに対して、今はある一定の範囲とやってほしいことを決めて、その枠を相手に伝え、最初にレクチャーをした後に、あとはすべて委ねる!という考え方ができている。これは、今度から一緒の部署で働く人達の実力があってシンプルに信頼できるという点もそうなんだろうけど、それだけでなく、自分のマインドセットが変わりつつあるというのもそうなのだと思う。
ちなみにその土台になっているのは、こちらの本。自律的なチームを作るために、情報共有/枠組み提供/訓練の3点を行う、ということを、実践し始めることができているんだろうなあ。
社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント
- 作者:ケン・ブランチャード,ジョン・P・カルロス,アラン・ランドルフ
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
また書きながら気づいたが、今の気持ちは「任せる」より「委ねる」なんだな。この2つの言葉の違いは微妙なようで大きな違いがある。調べてみると、実際意味合いが違うようだ。
とはいえ実践フェーズに入っていないので、動き出したら色々と悩むこともあるとは思うが、ここまでに書いているマインドを忘れなければ大丈夫じゃなかろうか、と思う。
それを忘れないようにするためにも、今ここで書き記しておくことが大事、なのかもしれない。
あとはこの先起きそうなこととして、自己の成長に対する悩みを抱える、ということはあるかもしれない。
というのも、最近は「経験で学ぶ」以上の学習と成長をできていないように感じている。それは、直近の仕事を通じて得ることが多く、それでお腹いっぱいになっているということも正直あるのだが、とはいえなかなか読書にも身が入らないし、仕事が終わると家族&プライベート(といっても最近はもっぱらスマホゲーム。それはそれでよろしくない)の時間に充ててしまっているという現状があり、以前のような学習から成長というサイクルを回すことが十分にできていない、という実感があるからだ。
だが、組織の器はそのトップに立つ者の器に依存する、という言葉がある通り、自分がその部署を任されることになった以上、やっぱり自分はこれからきちんと成長を図っていかないといけない。おいおいさらに実力がある人が入ってくることが見えているので、なおさら。そのための自分なりのやり方を確立する必要がある。
インプット→議論→定着、というサイクルを回すための、自分にフィットしたやり方を探していくことが、今後の大きなテーマかな。そういう意味では、このブログの意味合いも、これまでの「悩み吐き出し」の役割から、「学びの定着のため」の役割へと変えていってもいいかもしれない。
久しぶりに、まとまった文章を書いた。
毎日とは言わずとも、もう少し頻度高く、振り返りをしにこよう。自分の成長のためにも。いや、成長というよりも、より確固たる自己の確立のためにも。
→ いや、正直成長なんていう尺度はどうでも良くて、内省を通じてやがて「自分らしさ」に辿り着ける、といった方がいいかもしれない。
— 荒木博行 (@hiroyuki_araki) 2020年11月18日
いずれにせよ、とてもシンプルな原則だ。
動いて内省しよう。以上。