ないものねだいありー

気づけば中堅社会人になった、30代中盤社会人の内なる思考をこぼしていきます。読書メモ多め。グロービスMBA修了。

1/8 ビール業界の展望

最近毎朝Googleアラートクラフトビールにまつわるニュースを取得している。

そのほとんどが、新しいビアバーや限定ビールの発売に関するものだが、中には面白い記事が配信されることもある。その一つがこれ。

ビール業界に大逆風、市場縮小・酒税変更でも生き残るのはどこか | 週刊ダイヤモンド特集セレクション | ダイヤモンド・オンライン

 

これを読んで記載したこと。NPより以下転載。Likeがそこそこついてよかった。

まあ常々言われている話。

既存の市場全体が縮小しているんだから、ビール系3ジャンルの中で「次はどれが」という議論をしても意味ない。


例えば私の周りでも特に20代・30代は、一杯目すらビールを頼まない人が増えており「乾杯市場」でビールのシェアが落ちつつあるのを実感している。

「とりあえずビール」が浸透している日本の市場において、シェアのほぼ全てを占めるピルスナータイプのビールは、キレやのどごしに強みがある代わりに味が淡白でお腹に溜まるので、他の飲料に比べて2杯目3杯目に向かない(と認識されている)。だから1杯目にビールを頼まなかった人が2杯目以降にビールを頼む可能性はほぼ皆無だし、1杯目にビールを頼んだ人もそのうち他の飲料に移行していくのは避けられない。

この中でビール系飲料が復活するためには「ビールを今まで頼まない人でも飲んでみたいと思えるビール」か「2杯目3杯目以降も継続して飲み続けたいと思えるビール」にビールそのものが変わらないといけない。例えば前者は口当たり軽くフルーティで飲みやすいものだったり、後者はワインのフルボディに勝るとも劣らないパンチの効いた味のするものだったりするだろう。

あくまで自分の周りの事例から考えた想像だが、一例としてこういう消費者の嗜好の変化に応えるものを提案し、ビールそのものの意味づけを変えていかないと、ビール市場の再興盛は実現しないだろう。

そういう意味で、キリンのクラフトビールへ注力するという戦略は先が明るいと思う。