ないものねだいありー

気づけば中堅社会人になった、30代中盤社会人の内なる思考をこぼしていきます。読書メモ多め。グロービスMBA修了。

9/2 映画「君の名は。」

9月に入りました。

今年はなかなかにアクティブで先の読めない生活を送っているためか、時が流れるのが本当にあっという間。

 

さてそんな中、話題の映画「君の名は。」を見てきました。

www.kiminona.com

 

これが本当に良かった。

感想を文章に起こすと野暮になるかもしれないけれど、ストーリー、音楽、映像、声優など色々な要素が高いレベルで、かつ綺麗に融合していてとても見ていて気持ちの良い作品だった。

何度か鳥肌が立つシーンがある、と前評判を受けていたけれど、それもとてもよくわかる。

 

遠く離れた見知らぬ男女の高校生が不定期に入れ替わる、というSF的設定からはじまるストーリー。

それぞれがそれぞれの非日常を楽しむポップなシーンは見ていて楽しくなる一方、スマホの時代だし書き置きができるんだからLINEなりメールなりすればいいじゃん、連絡とらないようにしてるって都合いい設定だな・・・と思っていたら、もちろんそんなことはなく。

この伏線は、後に2人は「距離」だけでなくもう一つ大きなもので断絶されていた、という形で回収されることになる。

 

入れ替わりが起こらなくなってからは、一気に先が読めない展開に。

会えるのか、思い出せるのか、助かるのか・・・時空を超えて過去を変えに行くというのは良くある設定ではあるけれど、本作ではその移動方法が全く確立されていないことと、記憶が失われてしまうという二つの不確かさがあり、ここで終わるのか?続くのか?という緊張感を終始味わうことに。

思い出した、生きてた、やっと会えた、と思ったら、会えなくなった、忘れた、えっ助からなかったの?という感じ。

 

そしてエンディングにかけては気づいたら5年がたち、当時のことをもうほとんど覚えていないという展開がまた切なく。

ああこのまま会えずして終わってしまうのか・・・と思ったところで、最後の最後でハッピーエンド、感情移入していたせいでこれは本当にうれしかったし、観ていて涙が文字通り零れ落ちた瞬間だった。

 

その他、基本は現実世界の日常を描くストーリーでそれを支える映像美はとにかく美しかったし空気がとても伝わってきた感じがした(飛騨の風景とか行ったばっかりだったしなおさら)。

そこに挟み込まれるSF要素を支える演出、さらに全体を通して日常なんだけどどこか非日常、ワクワクするけどどこか切ない、そんな空気感を醸し出すのに最適なRADの挿入歌など、いろんな要素が洗練されていて、本当に素晴らしい作品だった。

こんなにもう一度見たいなーと思わされた作品は初めてだ。レイトショーなのにたくさん人が入っていたのもうなずける。

 

いやほんと、二人が最後の最後で出会えてよかった・・・

素敵な映画をありがとう、そんな感じでした。ほんと近いうちにまた見に行こう。