諸々仕事が一段落して(これは後日振り返る)久しぶりに休日を堪能できたので、映画・アニメ・漫画などを欲望に赴くまま浸る二日間。
その中で、観てみた一つが「万引き家族」。カンヌで最高賞を受賞したとのことだったが、なんだろう。感想が難しい映画だった。
「家族を超えた絆を描く」「心の震えが押し寄せる衝撃の感動作」という謳い文句どおりの感想を持ったとは言い難い。傑作と絶賛する人の感想を観ても今ひとつ共感できない。
一方で、つまらなかったわけでもない。Amazonのレビューで酷評する人の気持もまた、分からない。
自分が観ていたのはただ、この歪な疑似家族が織りなす人間模様を観ているだけで面白かった。現実に存在したら決して近寄りたくない遵法精神が皆無な人たちが、別の側面では人情と純粋さを持ち合わせているあたりが。
また最後に「りん」が元の家族の下でまた虐待を受けている様子から、なんともいえない虚しさを感じてしまったりもした。
自分の中ではこれに評価をつけるほどまだ感想がまとまっていないな。
もうちょい、自分の中で寝かせてみることが必要な気がする。