久しぶりの読者メモ。
- 作者: アルライズ,ジャックトラウト,Al Ries,Jack Trout,新井喜美夫
- 出版社/メーカー: 東急エージェンシー出版部
- 発売日: 1994/01/01
- メディア: 単行本
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転職後に向けて読んでいる本1冊目。
マーケティングには法則がある。この法則には逆らうことができず、成功している企業も(あるいは人も)失敗している企業も、それから逃れられることはできない。だからこれを守れという趣旨の本。
法則は22個あって、構造化されていないのでまとめ方が難しいけれども、ざっくり以下の3つの系統にまとめられそう。
- 顧客の「知覚」こそがマーケティングにおける唯一にして最重要な事実である
- 適切な活動をしない限りは、いくら資金を投下しても結果はついてこない
- マーケティング活動の結果は、どの業界でも同じようなパターンに収束する
特に大事なのは1だと読み取った。
顧客の知覚、すなわち顧客の心にどのような印象・ワードを刻み付けるか、あるいは自分たちの商品が競合と並べた時にどのように位置付けられているかというのがマーケティング上極めて重要だということ。
そして、あるカテゴリーの中で顧客からNo1だと一度しっかりと認識されることこそが、マーケティングで究極目指していくべきことだと、そう主張している。
コトラーを疑え!? 新しい“常識”ブランディング思考法とは (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
↑以前この記事で、マーケティングとは人の心を動かすことだと読んだことがある。
それとも通じるかな。
一方で3の系統の法則については、必ずしも当てはまらない印象。
グロービスで最後半年叩き込まれた通り、業界のプレイヤーの収束地点は5Fの力関係や価値・プロセスの関係性など様々な要素が複合的に絡み合って決まっていく。これをマーケティングだけで語るのは少々無理があるなという印象だった。
そういう意味で、取捨選択をしっかりしながら読むのが大事な一冊かな。
大事なところは自分に定着させるという意味で、再読しよう。
いやしかし、未来の自分に向けてプレゼンテーションするのはなかなか難しいですな。