ないものねだいありー

気づけば中堅社会人になった、30代中盤社会人の内なる思考をこぼしていきます。読書メモ多め。グロービスMBA修了。

7/17 Be Scientific

 

この週末にグロービスであった勉強会で、日本を代表する企業のトップラインに立ち、世界を股にかけて活躍されていた方から聞いたお話しの中にあった言葉。

その方が掲げる、リーダーとしての4つの行動規範の1つ「科学的であれ」。リーダーとしての行動規範というと、マインド的な部分を語ったものが多いので、この言葉は非常に印象的だった(自分が理系であり、Scienceという響きに親近感を感じたのもある)。

 

これはどういうことかというと、要するに数字から少しでも違和感を見出し、変化を察知し、データに基づいて意思決定をしなさいということ。これだけ書くと極めて当たり前のことではあるが、リーダーの行動規範として掲げていること、および、残り3つの行動規範(Be Positive、Be Speedy、Be Aggressive)との組み合わせの中にあるからこそ強い意味を持つ。

 

リーダーは特にそうだと思うが、何らかの変化点を掴み、塩目の前の”Pre-潮目"を見つけたら、自分が正しいと確信している方向に流れを変えるべくたった1人でも主張しなければいけない。ただ、主張することは確信を持った者の責務だと思うし、はっきり言って主張するのは簡単だ。

難しいのは、反対にあってなお、主張をし続け、流れを作ることだと思う。ここで書いているような主張というのは、得てして不確実な未来のことであり、何らかの痛みや既存の何かとのトレードオフが同時に発生する主張である。当然、既存勢力から一定以上の反対は発生する。強い反対かもしれないし、自分が予期していなかった事情やファクトに基づいた反対かもしれない。あるいは、かわされるかもしれないし、丸め込まれるかもしれない。

 

こうして反対にあうと、半端な気持ちで主張をしていたのだとその主張が揺らいでしまう。不確実な未来であるがゆえに、主張に対する自信も失う。既存の流れに乗っていたほうが楽だからだ。

そう、気持ちに立脚して主張をしているとこういうことになる。だから、客観的なファクトが必要なのだ。リーダーとして、見抜いた潮目への革新を損ねることなく、抵抗にあってなお正しい方向に導くために、科学的であることは非常に重要な要件なのだ。

 

他にも多く印象的なことは語っておられたが、自分が一番心に残っているのはこのことである。

 

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最近・・・というほどでも最近ではないが、こうやって正しい方向に導けなかった、主張し続けることができなかったことに対する強い後悔を感じる出来事があった。ポジション的に自分には責任はない。だけど、そういう問題ではない。

Be Scientific、事実に基づき、気持ちの揺らぎを制御する。この精神を強く心に刻み付ける。