47冊目。
所要時間50分。
昨年一度読んだことがある本ではあったけど、社内ベンチャーをやっているこの期に読み返し。
特徴は、大企業でやるからこそのビジネスを興そう、というスタンスで、リソース・アセット・コネクション等々があることを前提に考えるもの。
3000億円の事業を起こせたら、それはインパクトが大きいよなあ。しかし本当の意味で第二の収益の柱にするためには、それくらいないとというのは、それもそうだ。
3000億円の事業を生み出すには、まずそれだけの風呂敷を広げ夢を語らなければいけない。
そのようなビジネスチャンスを見つけるためのキーワードが「社会的課題」であると。得てして業界間に転がっており、業界意識が強かったり官民分断の色が強い日本ではなかなかこれの解決が進まないとか。
大企業にいながら、そのような事業を興して成果を出すための方法論がこの本には書かれている。
色々と学び深くかつ実践できそうだが、その中でも特に重要だと思ったエッセンスを抜き出すと、
・つながりを作る。それも、力関係のある縦(親会社・子会社、グループ会社等の関係)ではなく、対等な横のつながりをつくる。大変だが、この方が確実に幅が広がる。
・連携する際は、相手企業のエルメリットを明確化する。ただ、金額規模的に対等である必要はない。
・フックと回収エンジンを分け、これを設計する。フックが撒き餌、回収エンジンが投資回収するための利益の源泉。プリンターとインク的な感じで捉えても良いかも。
・ステップは、構想→戦略→連係→ルール決め→実行
・実行段階での頓挫が多い。トップマネジメントとして、とにかくKPIをしっかり握っておく。赤字で株主から突っ込まれても耐えるように。
他にも要素はあったけど、大きなところはこんなところか。
ストーリーが例として描かれていて、その中に社外より社内を説得するのが難しいとかあって、あーこれはある話なんだなあとか思ったり^^;
特にフックと回収エンジンなど、これを生かしてブラッシュアップにつなげよう〜