46冊目。
所要時間45分。
昨日書いた仮説思考の続編。というか、対になる一冊。
仮説思考が、どのように問題を解決するか?というものに対し、論点思考は、そもそもどの問題に手をつけるべきか?という思考。問題解決法と、問題発見法といえば整理はわかりやすい。
いくら問題を解くのが早くても、解いている問題そのものが悪かったらどうにもならない、とは全面的に賛同できる。
手を動かす、仮説を立てる前に、解くべき問題かどうかを測ろうというのが本書の主張。この思考は定期的に自分のネジを巻き直さないと、少しずつ緩んで行っちゃう気がするので読んでよかった。
ただ少し残念だったのは、どうしたら良い論点を見つけられるようになるか?というところが、やや整理しきれていない印象だった。
与件を疑う、解いたあとの効果の有無を考える、視野・視座・視点を振る、反対や両極端を考える、など、幾つかの方法(仮説思考とも通ずるような)が提示されてはいたが、つまるところ経験、常日頃から意識においておくことが大事、というところに行き着いていた感じだった。
言葉に起こすとそりゃそうなんだと思うけど、仮説思考の時ほど体系立てて整理されていなかったように読めてしまった。これを読んだだけでは難しいんだろうな、とも思う。
この視点の本は、イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質がいいのかもしれないな。
この流れで次読んでみようかな。