41冊目。
マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかった いい努力
- 作者: 山梨広一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
「いい努力」はなんとなくできるものではない。常に行動の質を自覚し続けない事には、「とにかく時間をかける」「がむしゃらに頑張る」というパターンに戻ってしまう。
無意識のうちに時間を費やしてしまっている「悪い努力」を排除して、時間と自らの能力を最大限に生かすための働き方をつくっていこう。
「努力の質」を良いものにするための、ある種のハウツー本。
努力の種類を5章75種類に分け、「いい努力」と「悪い努力」を対比させながら書いている。
この手の本は、正直流し読みするだけだったが、この本に書かれていることは結構自分ができていないことが多く、ちょいちょい刺さりながら読んでいた。「いい」努力だけでなく「悪い」努力も明確に定義しているのが良い。何が○で、何が×なのか、これをはっきりさせることは大事。
特に自分が響いたのは、第1章の「努力の質を変える」という章に書かれていたものが多かった。努力に対するそもそものマインドセットに改善点があり、また行動変革のポイントをどうも押さえられていなかったようだ。(ちなみに第2章以降は、いい努力を生み出す思考法、いい努力につながる時間術、いい努力を進化させる、人と一緒にいい努力をする)。
引用したように、これを意識的にやるのは結構しんどいし一朝一夕でできるものではないと思うけれど、課題意識を持っているところでもあるので、このブログを機に少しずつ行動を変えていこうと思う。
以下、自分が刺さったな~と思う見出しを引用。
・仕事がはみだしても時間を切る(悪い努力=とにかく終わるまで働く)
・「残業=機会損失」と考える(悪い努力=常に細部まで100点を目指す。)
・「自分の仕事」を定義する(悪い努力=目の前の仕事に没頭する)
・「レバレッジ」で組織の壁を超える(悪い努力=自分や自部門だけで頑張る)
・「アンダーコントロール」を増やす(悪い努力=多くの壁に囲まれて、自由度を失っていく)
・「アウトカム志向」を持つ(悪い努力=アウトプットに満足する)
・「人に頼むことも責任」と考える。(悪い努力=最初から最後まで自分だけでやる
・つねに「フロントローディング」する(悪い努力=努力を「後だし」する)
・「最も得意なこと」を磨きぬく(悪い努力=メリハリのない働き方をする)
・「ユニークな仮説」をつくる(悪い努力=無難な通説にしがみつく)
・仮説を「進化」させ続ける(悪い努力=一気に結論を出そうとする)
・「頭の中」を人の目にさらす(悪い努力=施行プロセスを隠す)
・「具体的なアイデア」を足で生み出す(悪い努力=机の前だけでアイデアを捻り出そうと頑張る)
・「他の人の考え」に対して自分を開く(悪い努力=他の人の意見を自分なりに解釈する)
・常に仕事の「先」を行く(悪い努力=〆切を基準にして動く)
・「フロントローディング」を手ってする(きつい仕事を「あと」に回す)
・行動のすべてに「時間の枠」をはめる((悪い努力=時間を決めずに、終わるまでやる)
・時間ができるたびに「外」に出る(悪い努力=社内でデスクワークばかり続ける)
・要所に「早く強く」働きかける(悪い努力=いろいろと気にしてもたもたがんばる)
・「仕事の設計図」をつくる(悪い努力=先行きを見通すことなく、個々の仕事を手掛けていく)
・議論は「紛糾しなければならない」(悪い努力=すんなり提案を通すことに尽力する)
・「どんな変化がおこるのか」まで突き詰める(悪い努力=具体的な行動が見えない提案にとどまる)
結構引用してしまったけど、これだけ刺さったということで。特に、フロントローディングは意識的にやりたい。
いくつか似ているのもあると思うけど、まずはこれらを肝に銘じて行動をしていこうと思っている。