16冊目。この人の思考に追いつきたい。
所要時間約3時間40分。
著者は、以前このブログでも取り上げた「戦略読書」でおなじみの(?)三谷氏。勧想力とは、著者によれば「物事を正しく理解し見透かす力」であり、その力をつけるために「常識破壊」と「視点・視座・切り口」を磨くことが必要だという。
読む中で、率直にまだまだこの力が弱いなと痛感した。
書中では様々な問いかけがなされるが、大事なこと「その問いは正しいのか?」と疑うことと「その答えで十分か?(表面的な解答で思考停止していないか)」という2つに大別されるだろう。そして、後者の問いかけにYesと答える解答を導くためには考える道筋が重要で、その道筋を見出すときに必要なのが、
・正しい視点で問いを眺めること
・高い視座で今の土俵を正確に認識すると共に、大きな土俵を見出すこと
・2×2のマトリクスでトレードオフの関係を認識したうえで意思決定すること
ということである。どれも、グロービスで鍛えているはずだが、即座に思考が出てこない。日々の鍛錬が必要だ。
もう一つ強く感じたのは、自分の中の知識ベースが狭く浅いこと。
本書では極めて具体的な事例について、次から次へと問いかけがなされる。この時、知識がなくてそもそもどこから取り掛かればいいのか分からなかったものも少なからずある。
著者との知識差は現時点では仕方ないだろう。大事なのは、ここで認識した知識差を、今後どう埋めていくかということだ。これこそが、書中で著者が言っていた「乱読」であり、戦略読書で言われていた「非ビジネス」カテゴリの本を読むことなんだろう。
とはいえ、あれもこれもと手を出していたら結局何もつかめず終わる。
今年はビジネス基礎のカテゴリを強化する年、数年計画で戦略を立てて実行していこう。次の週末に、RPMと所要時間を組み立てよう。
7月期のクラス、抽選通るといいなあ。