13冊目。
所要時間約30分。自分でびっくり!
読書本の中で「速読」を前面に押し出していたタイトルだったのでちょっと敬遠していたものを、何の気なしに手に取ってみたら瞬間的に読み終えてしまった。
この人の「速読」にはとても共感出来た。この人がいう速読とは、要するに速く、自分にとって意味のあるように読むことで、そのために「自分の中に『ストック』を持つこと(何回も繰り返して読む)」「リラックスして一歩引いて読むこと(わかろうとしない、声にしないetc)」というこの2つが軸にあり、その具体的な読み方が「高速大量回転法」である、という考え方。
「ストック」があれば自然と速くなる、というのはまさにそうで、同じジャンルを繰り返し読んでいくうちにだんだん早くなるというのはこの読書本というジャンルに対してもそうだった。
本書で特徴的だったのは、読書に対する心理的な枷をうまく外してくれたこと。
たとえば、積読を認めるところとか、難しい本や新しく挑戦するジャンルは分からない、時間がかかって当然とか、そもそも時間がかかって読みづらい本こそ自分にとって真に価値がある本なんだとか。
「速く読みたい」と思っている人は、自分も含めてどうしても一回で全部ちゃんと理解しよう!と思って望んで撃沈する部分がある。それを否定するのではなく、ある種受け入れてくれた上で、そこから抜け出す方向に導いてくれた感じ。今年に入って読書をするようになってから微妙にモヤモヤしていた部分を、うまーく外してくれた。
読書法を謳った本の中では、個人的に一番フィットしたかも。
サクッと読めるし、何回もよもー。