昨日、というか16日から17日にかけて、伊豆は今井浜海岸まで、嫁さんと二人で1泊2日の温泉旅行に行ってきました。
付き合い始めてから毎年冬に行っていたんですが、今回は夏の訪問。
料理が違ったり、駅からすぐの海水浴場が賑わっていたり、風呂場が寒くなかったり(当たり前)と、いつもと違う雰囲気を堪能できて、リフレッシュできました。
あと埼玉から行ったのが初めてで、行きは久しぶりに新幹線なんてものにも。帰りは横浜でるろ剣を観て帰ってきたので新幹線ではなかったんですが、その分プチ贅沢としてグリーン車に乗ってと、細かいところまで贅沢した2日間でした。
で、この旅行中に読もうと決めていた本がありまして、ちゃんと読み切れたので感想を書こうと思います。
まずはこちらから。
- 作者: 魚谷雅彦
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2011/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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古く、大きく、官僚的で、古くからある日本の大企業には往々にしてありがちな殿様商売をしていたドコモが、3年間でどのようにして変革をすすめていったのか?ということを書いた本。
読んでいく中で、書かれているドコモの当時の状況が、今の私の会社の状況とかなり被っている気がして(古い日本の大企業、殿様商売、競合にシェアを奪われている、ブランドイメージが希薄、社員に元気がない・・・などなど)、いちいち刺さりながら読んでいました。
この本では(というか前著のこころを動かすマーケティングから)一貫して「お客様を起点にする」ということを言い続けていて、その視点から色々と学ばせてもらったんですが、もうひとつ私が個人的に強く響いたのが「インターナルマーケティングという考え方。すなわち、社内へのマーケティング。
私は工場で働いているので、このようなマーケティングに関する書籍を読む際に、自然と「工場からマーケティングの視点を持って、お客さんに対して積極的にアクションを取っていく方法は何かないのか?」と考えながら読んでしまうのだが、今のところそれに明確に答えてくれた本はない。
あってサプライチェーン改革の際に、偏在をなくすようにしたとか、流れる速さを上げたとかその程度だ。そしてそんなことはもう(できているか否かは別として)当然のように努力を重ねている。
そういった意味では、残念ながら本書もその疑問に答えてはくれなかった(コカ・コーラもドコモも、工場は自社ではなく「取引先」なので、そもそもそういうマーケティングをこれまで考えてこなかったのかもしれない)。
しかし、本書はその代わりに組織の中に向けて行うマーケティングの大切さとその簡単な方法を教えてくれた。これは他の本にはなかなか見られないものだ。
工場は作ることが仕事なので、往々にしてお客さんの存在を忘れてしまってただの「作る場所」になり下がってしまうことがある。これは工場が悪い部分も勿論あるが、一方で本社からそういう情報が十分に伝わってこないから一体感が薄れがちなんだという考え方もできる。
実際今の職場はそんな感じで、本社が何かやっていてもなんとなく疎外感を感じてしまうことはあるし、そもそも会社のことが伝わってくる機会がほとんどない。
そんなときに、活躍するのが「インターナル・マーケティング」だと思ったのだ。そういう意味では、お客様という言葉をもう少し拡張して「相手」を起点としたマーケティング、とする方がいいのかもしれない。
こんなことの他にも、マーケティングに臨む姿勢や考え方で、刺さるものや示唆に富んでいる要素がたくさんあった。
この本を読んで感じたことを、これから会社の活動の中に活かしていきたいと思った一冊でした。
超絶眠いので今日はここまで。